第71話
チュモンとタムル軍はヒョント城を占拠し、ヒョッポとチェサに後を任せたチュモンたちは再び前線へ戻り敵陣を偵察する。プドゥクプルからヒョント軍の危機を知らされたクムワは、チュモンの勝利は天の定めだとして援軍の派遣はしない決定を下す。
チュモンが送った降伏を促す書信に挑発されたヤンジョンとテソは、チュモンの思惑通りチョルボン本軍へ攻撃を仕掛け、二度にわたってチュモンたちをチョニョプ谷の待ち伏せ地点におびき出そうとする。しかし、そのことをあらかじめ予測していたチョルボン軍は誘導作戦に引っかからない。チョルボン軍の周到さと驚異的な鉄のよろいに圧倒され歯ぎしりするヤンジョンとテソの元へ、遼東城が周辺部族の攻撃を受けたため、ヒョント本陣へ向かっていた援軍が途中で引き返してしまったという報せが届く。
万策尽きたヒョント本軍は、敵に背後を突かれぬよう待ち伏せ地点に伏兵を残して退却を開始し、このときとばかりにチュモン率いる先発隊はチョニョプ谷の伏兵を攻撃する。すっかり緊張がゆるんだ伏兵隊は奇襲を受けてあっけなく全滅、チュモンたちはそのままヒョント本軍を追撃する。チョルボン軍の総攻撃によりヒョント軍は壊滅し、テソは命からがら敗走するがヤンジョンは捕らえられチュモンの手にかかって絶命する。
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