第6話
ヨミウルとともに監獄を訪れたプドゥクプルはヘモスを見て驚き、何も語りかけぬままその場を去る。一方、頻繁に宮殿の外へ出かけるチュモンを不審に思ったテソは、稽古をつけてやると言って剣を抜き、前回の手合わせの借りを返すかのように圧倒的な強さを見せつける。負けたチュモンは鉄器工房の親方モパルモに決して折れない剣が欲しいと懇願し、彼の指南を受け、ひとり工房にこもって剣作りを始める。
その頃、ヒョント城の新任太守ヤンジョンがプヨを訪れ、鉄器製造を監視するとクムワに告げる。クムワは鉄器工房の存在を隠すべく一時的な閉鎖を臣下に指示するが、そんなとき鉄器工房で火事が発生する。これはチュモンの剣作りを嗅ぎつけたヨンポが仕掛けたわなで、何も知らぬチュモンが炉に火をつけた途端に大爆発が起きたのだった。鉄器工房がヤンジョンに見つかり、クムワは武器の開発を断念するまで漢との交易は一切停止するとの勧告を受ける。
国益を損ねた罪はあまりにも大きく、チュモンはついに宮殿から追放される。頼る人もなく、市場通りを歩いているときに懐の中のわずかな宝石もマリ・ヒョッポ・オイの3人組に盗まれてしまう。茶屋で飲食を済ませたあとにそのことに気付いたチュモンは、店の主人に絞り上げられそうになるが、たまたま通りかかったソソノに代金を支払ってもらい急場を救われる。チュモンはあきれた顔で立ち去るソソノを追いかけ、商団へ入れてほしいと頼む。
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