第48話
流民の護送がテソのわなであることを知らされたチュモンは、当初予定していた攻撃を取りやめ、ヒョント郡の手前でプヨ軍と鉄騎軍があきらめて解散したところを奇襲して両軍を全滅させる。憤慨したテソは不本意ながらも王妃の提案どおり、ユファとイェソヤを人質にしてチュモンをおびき出すという最後の手段に出る決意をする。
一方、遠行に出されたソソノは持ち前の商魂のたくましさを発揮して取引を成功させ、さらに旅先から父ヨンタバルに密かに書状を送る。それを読んだヨンタバルは平原へと馬を駆り、いつの日か卒本(チョルボン)を統合して国を打ち建てるというソソノの野望実現に備えるべく「ここに宮殿を築こう」と宣言してケピルを驚かせる。チュモンの活躍を知らされたソソノは、昔チュモンに助けられたこと思い出す。その頃はるか長安では、ヒョント城とプヨ宮殿の失政の責任を問うためチン大人がプヨへ派遣されることになり、ヨンポは同行を許される。
ポンゲ山ではタムル軍が訓練に余念がない。そこへ「チュモンがプヨ宮殿に現れなければユファとイェソヤの命はない」との通告が届く。オイたちはヨミウルに相談し、チュモンにはこのことを伝えず、自分たちだけでユファとイェソヤの救出に向かうことを決意する。そうとは知らぬチュモンは、次なる標的をチャンチョン谷の部族に定め、チェサたちを連れて下見に出発する。
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