第49話
オイたちはモパルモとムソンに相談し、チュモンを呼び出す人質として捕らわれたユファとイェソヤを救出するために独断でプヨに向かう。一方、宮殿ではクムワやユファに対して毅然とした態度を取りかねるテソに業を煮やしたヤンソルランが、ヒョント城の父ヤンジョンへ使者を送る。その使者を偶然捕らえたチュモンは、プヨ宮殿で起きていることを初めて知って驚き、自ら救出作戦を指揮するためプヨへ急ぐ。サヨンからプヨの騒ぎを聞いたソソノは、何とかチュモンの力になりたいと策を練る。
牢獄内のユファはチュモンが母と妻を助けるためにプヨに現れることだけは阻止せねばと一計を案じ、医官長を懐柔して一時だけ仮死状態になる薬をムドクに飲ませ、死体として宮殿の外に出す。息を吹き返したムドクはユファからの書簡をチュモンに渡すべく国境へ向かい、家族の情より新国家建設の使命を重んじよと厳命する母の書簡を受け取ったチュモンは、ユファとイェソヤの救出作戦を断念する。
宮殿では刻限までにチュモンが現れなかったためユファとイェソヤが処刑されかけるが、テソはヤンソルランの煽りにもかかわらず、どうしてもふたりを手にかけることができない。一旦寝所に戻されたユファは、心労がたたってとうとう倒れてしまう。一方、母と妻の運命を思い山中でひとり涙に暮れるチュモンの前にサヨンが現れ、チュモンはソソノからのことづけ物を受け取る。包みの中には、ヨンタバル商団がかつて情報収集したプヨ宮殿の隠し通路の図面が入っていた。
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