第68話
チュモンはプヨ宮殿からの脱出に失敗し命を落とした母ユファをしのんで川辺へ向かい、オイたちはプヨからケルへ向かう道筋を捜索し、イェソヤとユリの亡きがらだけでも見つけようとする。一方、プヨではユファの葬儀が王妃としての格式をもって始祖山で執り行われることになり、それを聞いた王妃とテソ、ヨンポは激怒する。
チュモンはオイを同行させて極秘で始祖山へ赴き、クムワにユファの遺骸を引き渡すよう要求する。しかしクムワは応じず、母に最後の別れを告げたチュモンはチョルボンへ戻る。ソソノは心に深い傷を負ったチュモンを励まし、ユファとイェソヤの魂を慰めるために祭儀を執り行う。その祭儀の最中、ピグムソンからの文を足に結わえた鳥が舞い降り、彼女に会いに行ったチュモンは、古朝鮮の大王たちが着ていた鉄のよろいと秘蔵書を与えられる。サヨンは秘蔵書の暗号解読に成功し、モパルモは軽くて丈夫なよろいを完成させる。
プヨではテソとヨンポの双方がクムワの次の王位を虎視眈々と狙っていた。ヨンポはファン大人の援助を求めてヒョント城を訪れるが、ファン大人の屋敷にはイェソヤとユリが捕らわれていた。チュモンはチョルボンの君長たちを招集し、ヒョント郡を打ち破る戦争を行うことを宣言する。
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