第34話
テソは行方知れずのチュモンと意識不明のクムワに代わって国政を担うことになり、宮中の実権を掌握し、王妃やプドゥクプルの助言に従って権力の地固めを進める。まずはナロを新しい護衛総官に任命し、サチュルトをけん制してきたクムワの忠臣たちを次々に粛正。民心を得るために神殿も味方に付け、さらには漢との戦争回避という名目のもと、ヤンジョンの娘ヤンソルランと婚礼を挙げる決意をし、家臣一同にこれを認めさせる。そしてモパルモに漢の水準に勝る鋼鉄剣を開発したのは本当かと詰め寄り、これを否定するモパルモを鎖に縛り付けて拷問。それでも頑として口を割らないモパルモに、テソは5日以内に鋼鉄剣を作らなければ首をはねると言い放つ。
一方、クムワの部屋ではユファが付ききりで看病をしていたが、依然としてクムワの意識は戻らないままだった。そこへクムワ危篤の報せを受けたヨミウルが現れ、過去の確執にもかかわらず命の危険を冒してまで治療を行う。ヨミウルが気を送ったことによりクムワの意識は一瞬戻るが、完全に目覚めるまでには至らなかった。
ヨミウルが治療中にテソは面会を求めてクムワの部屋に近づき、ユファや近臣一同は息をのむが、太医の診療中と称してユファが毅然とした態度でテソを部屋に入れることなく追い返す。しかし、その後再び戻ってきたテソは、正室である母を差し置いてクムワの看護を続けるユファの態度が許せず、ユファを部屋から引きずり出して自室に軟禁するよう護衛兵たちに指示する。
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