第23話
ヘモスが実の父であることをヨミウルから知らされたチュモンは、あまりに残酷な事実に衝撃を受け、皇太子競合に挑む意欲が急速に冷めていく。そんな時、プヨンを拉致したトチの背後にいるヨンポから、プヨンを返してほしいなら皇太子選びの競い合いを放棄しろと要求され、チュモンはその意向に従う決断をする。チュモンの決断の動機を理解しかねつつも王妃とテソは喜び、チュモンに期待していたクムワは失望する。そしてチュモンの母ユファは激しく動揺するが、事実を知った息子に涙ながらにすべてを語って聞かせ、そんな母にチュモンは父が果たせなかった大業を必ず成し遂げ、母の無念を晴らしてみせると約束する。
一方、チュモンが要求に従ったことで、ヨンポとトチはプヨンを解放する。晴れて自由の身となったプヨンだったが、自分がチュモンの前途を阻んでしまったという罪悪感に耐えかね、オイの求婚にも応じず、弟と妹を連れてひっそりとプヨを去ってしまう。
ソソノは、チュモンが皇太子の競い合いから降りた理由はプヨンを救うためであるとマリたちから聞かされ、切なくてたまらない気持ちになる。しかし、口に出しては何も言えず、部屋でひとり思い悩むしかなかったが、そこへチュモンがやってきて「しばらくの間プヨを去り、旅に出る」と告げられる。そして、「自分の心の一片はソソノお嬢様に預けて行く」と言うチュモンは、ユファからもらったヘモスの形見の指輪を差し出す。
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