第41話
テソは人質として漢の長安へ行くようチュモンに打診する。ヨンポは長安送りを免れるが、テソへの憎しみが頂点に達し、トチが集めた軍団に訓練を積ませ着々とテソ暗殺の準備を進める。チュモンは人質問題に関して深く悩むが、クムワと母ユファに危害が及ぶだろうとの懸念から、承諾することをテソに返答する。それを聞いて喜んだテソは、イェソヤを妻に迎えてふたりで長安へ行けば、お互い寂しさも紛れるのではと提案する。
その頃ヒョント郡では、この地に滞在して商いをしているヨンタバル商団がヤンジョンに追放を告げられる。ソンヤンの差し金であることを知ったソソノは我慢の限界に達し、ソンヤンを討つ決意を固める。ソンヤンは卒本(チョルボン)の大君長としての権威を確かなものとするため、プヨの後ろ盾を得るべくテソに卒本訪問を要請する。これに応じてピリュへやってきたテソは有事の際にはプヨが卒本を保護することを約束するが、そのかわり貢ぎ物を納めよと要求する。
テソはソソノを呼び出してチュモンの近況を伝えたのち帰途につくが、突然ケルのよろいを身につけた武装集団に襲われる。ケルの兵を装ったトチの暗殺軍団だったが、あわやと思われた瞬間、チュモンが現れ鮮やかな弓さばきで軍団を始末する。オイたちから暗殺計画を聞かされたチュモンは、再起の機会になるかもしれぬと動向を見守っていたが、ヨンポがケルの仕業に見せかけようとしていることを知り、急きょ現場に駆けつけたのだ。事実を知って怒るテソは、プヨに戻りヨンポの喉元に剣を突きつける。
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