第63話
プヨと漢が同盟を結びチョルボンとの交易封鎖令を諸国に発したことにより、チョルボンは食料不足であるにもかかわらず、穀物の入手経路を完全に断たれてしまう。ソンヤンたちが不満を募らせるなか、チュモンはコサン国のペマンに連絡を取り塩の調達を試みるが、プヨと漢の連合軍の待ち伏せに遭い失敗に終わる。
そんなある晩、テソに仕えるプブンノがチュモン暗殺を決行すべく寝込みを襲うが、気づかれてすぐさま捕らえられる。プブンノはチュモンを知るうちに心から敬意を抱くようになったものの、家族が人質として宮殿に囚われているためテソの命令に従うしかなかったことを語る。その言葉に真実を見たチュモンはプブンノを解放し、「プヨへ戻って私を殺したと報告するがいい。テソ王子はほどなくして信じる」というチュモンの言葉にプブンノは感謝する。
チョルボンが食糧を得るには遠方ではあるが季候がよく農作物の豊かな南に活路を求めるしかないとの結論に達したチュモンは、オクチョの先にあるユウロウという土地に潜伏する海賊たちの船と航海術を利用して食糧を運ぶことを提案する。危険な賭けではあるがソソノたちも納得し、ある夜、一行は密かに出発する。プブンノの報告でチュモンの死を確信したテソは、この機にチョルボンを占領することをクムワに進言し、ユファとイェソヤは王妃からチュモンの死を知らされて激しく動揺する。その頃、チュモンたちはオクチョの国境検問所を突破しようとしていた。
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