第21話
チュモンが炒鋼(チョガン)法の手がかりをつかんだというオイの情報を真に受けたテソは、ますます焦りを募らせていた。そんな折、3人の王子を呼び出したクムワは、武芸対決を行うことを宣言する。王の真意を量りかねながらも、武芸で負けるはずはないと自信を持つテソとヨンポだったが、最初の弓の対決で目隠しをして臨んだチュモンがヘモスを彷彿とさせる神業的速射で圧勝する。続く拳法対決ではヨンポがあっさり敗退し、さらにテソとの剣術対決は引き分けとなった。臣下たちの前で軟弱な道楽者のイメージを払拭したチュモンの株は、その後宮殿内で急上昇する。
激しく落胆したテソは慰めを求めてソソノを訪ねるが、そこで求婚を断る返事を告げられ、さらに、ソソノの意中の人物がチュモンであることを知り愕然とする。自尊心を傷つけられて平常心を失ったテソはクムワの元へ行き、タムル弓を折ったのはチュモンであることを告げ口するが望んでいた反応を得られず、その場から引き下がる。焦りの極地に達したテソは、ついにヒョント城の太守ヤンジョンに「鋼鉄剣の製法を教えてほしい」と懇願する書信を送る。しかし、ヤンジョンからの返事は「見返りに自分の娘との縁組を望む」という意外なものだった。
息子テソを案じる王妃は、ヨミウルを更迭して自分サイドの巫女マウリョンを神殿に迎えることによって挽回を図ろうとするが、そんな王妃を見たヨンポはまたしても悪巧みする。一方、チュモンはプヨンが再び拉致されてしまったことを知る。
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