第64話
チュモンたちは食糧調達のため海賊の住む地方を目指して国境封鎖を突破し、正体や素顔さえ知れない海賊の頭目プウィヨムを捜して、商人たちに手がかりを求める。一方、プブンノからチュモン死亡の報告を受けたテソは、今こそチョルボン攻略の好機と見て私財を軍費に差し出すよう家臣たちに命令する。クムワもテソに全権を与え、対チョルボン戦を推し進める。そして、チュモンが死んだならもう自由にしてくれというユファの願いを拒み、死ぬまでユファを手放しはしないと言い切る。
商人の紹介でようやく海賊団と接触できたチュモンだったが、プウィヨムはチュモンの神がかりな弓技を見てもなお本物だということを信用しない。しかし、海賊狩りの役人に奇襲を受けた際、チュモンは華麗な弓さばきでプウィヨムの命を救い、プウィヨムはようやくチュモンとの交渉に応じる。危険な海に船を出すには相当な見返りが欲しいと言い放つプウィヨムに、チュモンは新しい国・高句麗での人間らしい生活を約束する。旧タムル兵の忘れ形見のプウィヨムはチョルボンの食糧調達に協力することを誓い、ソソノは危険も顧みず自分が船で米を仕入れてくると告げる。
ユファはチュモンを失いショックで倒れてしまうが、見かねたプブンノの口からチュモンが生きていると知らされ望みをつなぐ。テソはチュモンの死によるチョルボンの弱体化をヤンジョンに知らせてヒョントの協力を取り付け、漢とプヨの連合軍を挙兵して一気にチョルボンを攻め落とそうと計画する。その頃、チュモンはソソノに米調達を任せ、一路チョルボンへと引き返していた。
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