第67話
タムル軍とチョルボンは、プヨと漢の連合軍が撤退したという知らせを聞き勝利の喜びに沸くが、チュモンは今こそプヨに救いの手を差し伸べ、飢えに苦しむ民を助けたいと話し一同を驚かせる。チュモンの思いをくんだソソノは自ら交渉役を引き受け、敵国であるプヨの宮殿へ向かう。食糧を援助したいとの申し入れにクムワは返答を保留するが、テソはクムワをけしかけて、交渉の場に現れたチュモンを亡き者にする好機だと進言する。
一方、チュモンが託した抜け道の地図をソソノから受け取ったユファは、テソの話を聞いた侍女からチュモンの命が危ないと知らされ、宮殿からの脱出を決意する。イェソヤとユリを連れてどうにか山中へ逃げ出すが、たちまちナロたちに追われ、ユファは自らおとりとなってふたりを逃す。ナロに捕らえられて宮殿に連れ戻されたユファは、もうあなたのそばにはいられないとクムワに告げ、激高したクムワはその場でユファを斬殺する。ユリを連れて懸命に逃げ続けるイェソヤは、漢へ帰るファン大人に発見され、流民であるから見逃してくれとの芝居もむなしくヒョント城へ連れて行かれる。
チュモンは母と妻子の運命も、クムワとの交渉場所に刺客が待ち構えていることも知らず、チョルボンを出発する準備を整える。しかし、そこへ偵察に出ていたオイとムゴルが戻り、ユファとイェソヤがプヨからの脱出に失敗して命を落としたと告げられる。
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