第69話
チュモン率いるチョルボン軍はヒョント郡を打ち破るべく着々と戦の準備を進める。さらに、チュモンはヒョント郡の労役場で働かされている流民たちを蜂起させるため、オイとムゴルを密かに潜入させる。密偵によりチョルボンが戦の準備に入ったことがプヨへ伝えられるが、プヨの国内事情は行き詰まっているうえ、今やクムワは正しい判断ができない状態だった。テソとプドゥクプルは思案の末、チョルボンの勢力拡大をけん制して力の均衡を保つためにも、同盟関係にあるヒョント郡を支援すべきだという結論に至る。
ヤンジョンもチョルボンが戦の準備に入ったことを知り、直ちに長安と遼東軍に援軍を要請する。さらに、労役場の流民たちを陣頭に立たせて盾として使おうと考え、流民たちにチュモンの計画を伝えた直後にこの事実を知らされたオイとムゴルは当惑する。
ファン大人を頼ってヒョント城へきていたヨンポも一報に触れ、どう動くべきか悩むが、慌てずにしばし事を静観しようと決める。そんな折、城内でイェソヤとユリの姿を目撃したヨンポは、ふたりを人質として捕らえチョルボンのチュモンの元へ自ら交渉に赴く。チュモンはヨンポから、妻子の身柄を引き渡すかわりにヒョント郡との戦をとりやめ、さらにプヨを配下に治めたのち全権を譲ることを突きつけられる。
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