第40話
ピリュの君長ソンヤンに拉致されたモパルモがプヨへ引き渡されることになり、ケルに滞在中にその情報をつかんだチュモンとオイたちは、護送途中に奇襲してモパルモを救出する作戦を立てる。しかし、4人だけでピリュ軍勢に立ち向かうことはとても難しく、チュモンはヨンタバルに兵の動員を要請し承諾を得る。チュモンはソソノに再会するが、すれ違ってしまった運命は今さらどうすることもできず、ふたりは心の中で悲しみながらも潔く決別する。
ピリュからプヨへの護送ルートはふたつあり、ヤンタクからの情報を信じたチュモンたちは山で護送の一団を待ち伏せるが、彼らは一向に現れない。ソンヤンと陰で通じているヤンタクが偽りの情報を教えていたのだ。チュモンたちはもう一方のルートへ向かうが、モパルモはプヨへ引き渡されてしまう。鋼鉄剣についてモパルモを厳しく問い詰めるテソは打つ手に窮し、チュモンに鋼鉄剣を作るようモパルモを説得しろと命令する。チュモンは苦悩に満ちた表情でモパルモに剣を作るよう命じ、モパルモはすっかりテソに屈してしまったかのように見えるチュモンに戸惑いながらも、彼を信じる一心で鋼鉄剣を作り上げる。
チュモンが大業を成すため、ユファはイェソヤを連れ合いにどうかとクムワに相談し、クムワもこれに賛成する。一方、漢の皇室はプヨに先の戦の責任を問うため、王子クラスの貴人を人質として長安へ送るよう要求する。人質を送ることは漢の属国になることだと家臣たちは猛反対するが、テソはチュモンを呼び出し、長安へ行ってほしいと告げる。
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