第59話
テソに仕えるプブンノはチュモンの首を取ろうとタムル軍の野営地に潜入するが、真の忠義心によって大将であるチュモンのもと固く結ばれた、タムル軍の揺るぎない結束力を目の当たりにする。プヨ宮殿ではユファがクムワにユリが毒殺されかけたことを伝え、イェソヤとユリをチュモンのところへ送ってほしいと再び懇願する。しかし、クムワはプヨを滅ぼす元凶であるチュモンの妻子をプヨ宮殿から出すわけにはいかないと言い放ち、ユファは心の中で決別を決意する。
そんななか、チョン大人はプヨ宮殿を訪れ、ヨンポに金品を渡して古朝鮮の記録を入手することに成功し、さらにチュモンから託された書簡をユファに届ける。大業成就を誓うチュモンの書簡を読んだユファは、宮殿を去ろうという決意をさらに固める。一方、プヨ宮殿に戻ったプブンノから、チュモンがタムル軍を率いてポンゲ山を下りたことを聞かされたテソは、今こそタムル軍の本拠地を一掃する好機だとクムワに進言し、許可を得て討伐軍を率いポンゲ山へ出発する。
ソソノが率いる別働隊はソンヤンを倒すため彼の陣営へ忍び込み、予定通り軍需物資を灰にするが、その後の乱戦でソソノは深手を負いソンヤン暗殺は失敗してしまう。追っ手を逃れて陣営内の倉庫へ逃げ込んだものの、ソソノは出血多量で瀕死の状態に陥る。タムル軍を野営地に待機させケルの本営へ出向いたチュモンは、ソソノがすでに敵陣に潜入したことを知り、オイたちを連れて加勢に向かう。
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