第56話
3年の月日が流れ、ヨンタバルとソソノはソンヤンやヨンチェリョンの勢力に服従しつつ、ひそかに強力な傭兵の大軍を養成し、ケルにやってくるソンヤンを襲って権力を奪還するという計画を練る。そうとは知らないソンヤンは、ヤンジョンにさらなる忠誠と服従を誓ったのち、ケルへ向かう。プヨではクムワの努力もむなしく、干ばつなどによる深刻な食糧不足のため民の一揆さえ起きかねない情勢に陥る。一方、警備隊の総官として国境に送られたテソは、やる気を失って自堕落な日々を過ごし、ヤンソルランはそんな夫の情けない姿に業を煮やす。
ウテが率いるケルの傭兵軍団は、計画通りケルへ向かうソンヤンの一行を襲撃するが、肝心のソンヤンを取り逃がしたうえ、ウテが敵兵の凶刃に倒れてしまう。ソソノとケピルはウテ死亡の悲報に泣き崩れ、その後、ソソノは力ずくでヨンチェリョンたちを服従させソンヤンへの復しゅうを宣言する。
ソソノたちはポンゲ山のタムル軍の砦を訪れ、チョルボンを母体に新たな国をともに建てることをチュモンに提案する。オイたちは大乗り気だったが、チェサの慎重論を考慮したチュモンは返答を保留する。一方、深手を負いつつ逃げ延びたソンヤンはソソノたちの不穏な動きを察し、ヤンジョンと漢軍の支援を得てケルを潰すことを宣言する。オイとともに漢とプヨ周辺の偵察に出かけたチュモンは、ソソノが危機一髪の状況に置かれていることを知る。
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