第17話
チュモンは宿に侵入した盗賊を撃退するが、その後得られた情報は商団一行を惑わせる。盗賊の頭ペマンはヘンイン国の元将軍で、ヨンタバル商団との武器取引の際、代価を着服しようとしてソソノに阻まれたことを今も逆恨みしていた。軍を追われて盗賊に身を落としたとはいえ、かなう相手ではないと判断したソソノは撤収を決定する。しかし、チュモンはコサン行きをあきらめられず、解決策を見つけるから二日だけ猶予をくれとソソノに告げ、マリたちを連れて盗賊の砦へ向かう。
わざと敵に捕まったチュモンたちは、隙を見て頭の寝首をかこうという計画を立てていたが、プヨから奴隷を買いにきたトチの手下ハンダンが現れ失敗に終わる。チュモンたちは監獄に入れられ、ペマンは必ずソソノを生け捕りにしろと手下たちに命令する。その頃、プヨ宮殿ではヒョント城の太守ヤンジョンに突きつけられた難題に、クムワが頭を悩ませていた。辺境を荒らすセイナンイ族との戦を控えている漢の皇帝がプヨに兵1万の援軍を要請し、それを断れば両国の関係悪化は必至であった。妥協の道を探るテソ、ヨンポ、臣下たちを尻目にクムワは決然たる態度でこれを拒否し、全面戦争をも辞さぬとヤンジョンに言い放つ。クムワの決意は固く、ヨミウルの進言を完全に無視したため、神殿との亀裂は決定的となる。
一方、チュモンたちが盗賊にとらわれていることを知ったソソノは、商人としての計画があると言い、自ら砦に乗り込むことを決意する。
|