第52話
プヨの空で突然の日食が起こり、古い国が消えて新たな国が建つ兆しだとヨミウルに告げられたチュモンは、タムル軍や流民たちを励まし安心させる。しかし、プヨ宮殿はパニックとなり、市中の民も不吉な前触れだと騒ぎ出したため、プヨは大混乱に陥る。その惨状を見たクムワはフクチの進言を思い出し、テソからの権力奪還を真剣に考え始める。
一方、卒本(チョルボン)ではソソノとチュモンの接触を知ったソンヤンが激怒し、ウテを投獄する。ヨンタバルは嘆き悲しむウテの父ケピルに、今は我慢しろと諭す。タムル軍の砦ではムゴルを弟分にしたオイが帰還し、漢の圧力を受けたテソが再びプヨ軍を率いてポンゲ山へ攻め込みそうだとチュモンに報告する。
日食は吉兆だというマウリョンのうそを信じて一度は機嫌を直したテソだったが、町ではテソの非道こそ災いの原因という噂が広まっていることを知る。激怒したテソは噂している市民を捕らえてプヨ宮殿に連行し、錯乱状態で次々に市民を斬り殺す。あまりのことに耐えかねたフクチはプドゥクプルにも謀反を進言し、さすがのプドゥクプルも考えを改め、クムワに会って復権に協力すると申し出る。決意を固めたクムワはテソを追い落とす計画をチュモンに知らせるため、フクチを使者としてポンゲ山に送り込む。
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