第80話
ヨンチェリョンとヤンタクは国境地帯を巡視中のチュモンを襲い、権力の奪取を狙うが、ソソノとヨンタバルに阻止される。ソソノはふたりを国外へ追放するが、息子ピリュが担がれて謀反に加担していたと知り衝撃を受ける。ピリュはソソノにユリの出現が不安だったと本心をぶちまけ、ソソノは母として思いやりが足りなかったことを反省し、ピリュとオンジョに南方交易の重責を命じる。役目を与えられたふたりは母からの期待を喜び、みごとに交易を成功させる。
チュモンは近くの村に滞在しているクムワにユリを紹介し、さらに、高句麗との同盟を真剣に考えるようテソを説得してくれと頼む。一方、ヨンポもテソの命令でクムワの滞在する村を訪れるが、プヨに恨みを抱く遼東城のファン太守が放った刺客が宿を襲撃する。ヨンポらの奮闘で撃退はしたものの、クムワは深傷を負ってプヨ宮殿へ運ばれる。
その後、クムワはテソに高句麗と手を取って漢と戦えと言い残してこの世を去る。父の遺言で改心したテソは、ひそかに高句麗を訪れてチュモンに会い、共に漢と戦いクムワの敵を討とうと心から語りかける。チュモンはこの提案を受け入れ、ここに正式な高句麗・プヨ連合軍が成立する。漢の圧制をはねのけ、古朝鮮の栄光を回復するための最大の戦いが今始まろうとしていた。
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