第46話
新生タムル軍を率いるチュモンは、モパルモが作り上げた鋼鉄剣で武装し、最初の標的であり今や漢の手先と化したハンベク族を奇襲する。チュモンは族長ソルタクの首を討ち取り、残されたハンベクの民たちはポンゲ山のタムル軍の砦へ向かう。タムル軍の凱旋を待っていたヨミウルは、チュモンが新たに建てる国の民として力添えをし、ヘモスへの罪を償いたいと申し出る。
クムワはイェソヤが懐妊した事実をテソに伝え、自室に戻れることになったイェソヤは、チュモンが父の敵を討ってくれたことを聞かされ、再会への思いを新たにする。一方、卒本(チョルボン)ではソンヤンが兵を招集し、武力でケルを潰そうとしていた。腹をくくったソソノはソンヤンの前に膝まずき、君長の座を退いて塩の権利も譲り渡すから戦は容赦してくれと直訴する。これによりケルは商い以外の活動は禁じられ、部族内の実権はチャンスと後見人のヨンチェリョン、ヤンタクへと移る。
その頃、ポンゲ山では噂を聞きつけた流民たちが続々と押し寄せ、ヨミウルは助言を求めるチュモンに、くる者を拒まぬことはもちろん、より良き人材をこちらから迎えに行けと告げる。ヨミウルの言葉に従い毛屯谷(モドゥンこく)を訪れたチュモンは、漢に対抗する流民集団を率いるチェサ、ムゴル、ムッコに出会い、武芸対決の末に彼らを家臣として迎える。その後、砦に戻った一行は、テソが鉄騎軍を率いて峡谷に向かってくるとの報せを受ける。
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