皆さま、こんにちは!
お陰様で任期最後の放送を終え、33期学生キャスターへの引継ぎも無事済ませたというのに、怒涛の如くブログを更新しているということが、そろそろばれてしまっている頃だと思います。
まだまだこちらでシェアさせていただきたいこと(専ら食関連)がたくさんあるのです…!
ということで、前回の記事のラストで告知しました、ちょっとユニークな異国料理屋さんのご紹介です!
所は西日暮里、ザクロというトルコ料理屋さんに行きました。
実は1年ほど前にも行ったことがあるお店なのですが、圧倒的なお料理のボリュームとかなりキャラの濃い店長さんが印象的で、ぜひまた行きたい…!と思っていました。
まず、店内からして少し怪しい雰囲気です。
天井から無数のトルコのランプがぶら下がった部屋に、机も椅子もありません。
床一面に敷かれた絨毯の上に、ただテーブル代わりと思しき木の板が並んでおり、客は座布団に腰掛けます。
一言で描写するなら、”エキゾチックな避難所”という感じです。
席につくやいなや、メニューを見る暇もなく、「”食べきれないコース”、2000円ね!」と言われ、あれよあれよという間に、板の上はトルコ料理で埋め尽くされます。
サラダに巨大なナン、豪快な骨つきチキンに、ラム肉の煮込み料理まで!
この後も、ケバブにタンのグリルにと、メイン級の料理がどんどん出てきます。
これは本当に、食べきれないコースだ!!(歓喜の悲鳴)
いや、食べきれるわ、という逞しい方(私です)でも大丈夫!
何と気に入った料理があると、追加で無限に注文できるのです。
これで2000円とは…!
一体、こちらのお店の経営はどのようにして成り立っているのでしょう。
それから程なくして、遂に現れました、噂の名物店長・アリさん!
こちらが料理を楽しんでいるのに全く構わず、
「トルコの服ダヨー」と無理やり民族衣装を着せ、
「ココニネテミロ!」
同じく男性客にもトルコ衣装を無理やり着させたかと思ったら、
「オマエは俺たち(アリさんと私)のツーショットを撮るためにココニイル」
となぜかカメラマンを強要。挙句、
「こんな女のコの横にいるなんて、シネバイイ!」
と暴言を浴びせる始末(基本的に男性に手厳しい)。
お次は、店内のラクダの前で。
まんざらでもない私。
いや、本当はゆっくりご飯をいただきたいのです。
でも、滅多にないトルコ文化交流。
まして、やってくる波があれば、喜んで乗ってしまうのが好奇心。
アリさんとは会話も盛り上がり、トルコ料理についても色々教えていただきました。
世界三大料理の一つで、
油を使わず、野菜とスパイスをじっくり煮込んだスープが味の決め手なのだとか。
自分が見知らぬ国の文化について思いがけない学びがあるのも、こんなアットホームな異国料理屋さんの醍醐味です。
空気を読めずただただ”うざい”だけにも見えるアリさんですが、実はお客さんの反応や雰囲気を見ながら、対応を変えています。
黙々と食事をしている一人客、話し込んでいるグループ客には、ただ料理をサーブするに留めたり。
退店時には
「色々変なこと言っちゃってゴメンナサイネ」
なんて声掛けも忘れない、繊細な一面も。
豪快なお料理と接客の影に垣間見える、ちょっとした気遣いも、
ザクロが長年愛される所以なのですね。
ただお腹を満たすだけにとどまらない、こんなエンターテイメント性があるから異国料理屋さん通いはやめられない!
ちなみに次なる関心は、エジプト料理屋さんです。