前編に続き、「学生キャスターの業務日誌(谷本Ver. )」。
ここからが本当の業務です!笑
AM8:00 報道局入り
まずは1本目の冒頭20秒のフリートークの原稿を考えます。
最近あった出来事などから事前にネタをピックアップしているつもりなのですが、いざパソコンを前にすると内容や言葉選びに迷ってしまうことも。
(ここに時間を割くあまり、肝心のニュース原稿の下読みの時間が短くなると結構焦ります笑)
デスクをご担当くださっている阿部知代さんから監修いただきながら、何とか書き上げます。
たった20秒、されど20秒。
言葉の選び方一つで印象がガラリと変わる面白さと難しさを実感する日々です。
あとは時間の許す限り原稿の下読み。
タイムを取り、それに応じて内容の微調整も行います。
AM8:35 スタジオ入り
リハーサルを2回、念入りに。
AM8:53-8:55 オンエア1回目
マーケット情報とお天気をお届けします!
背景が緑色ですが、リアルタイムのお台場の風景を合成して放送されます!
AM9:00
放送終了後は、デスクに戻って作業をしたり、局内を放浪したり。
そして、社員の方々にご挨拶をしたり、お話をしたりする貴重な時間でもあります!
世の中の出来事や近況について楽しくお喋り。
進路相談をさせていただくことも。
いつもサポートいただけることに感謝の気持ちで一杯です。
新人を温かく受け入れ、育ててくださるこの雰囲気こそ、フジテレビの最大の魅力ではないかな、と感じています。
この時間に「ホウドウキョク」のナレーションのお仕事をいただくこともあります。
ナレーションでは、自分の表情は視聴者に届かない。原稿読みが全てです。
全神経が声に集中するので、発声やイントネーションなどのちょっとした変化が自分でも気になります。
生放送のお仕事とは別のやりがいや難しさがあります。
まだまだ初心者ナレーターにすら至れていないかもしれませんが、
声の仕事こそアナウンサーの真髄だな、と感じる瞬間です。
AM10:10
デスクに戻って、2回目の放送の原稿の下読みと尺調整。
AM10:59-11:02 オンエア2回目
今度はスタジオのデスクから。
レインボーブリッジを背景に、時事ニュースを2本とお天気をお届けします。
オンエア後は、1回目と2回目の録画を見返して反省会。
「早口すぎたな…」「ここでもう少し間を空ければよかった」「眼光が強すぎたな…」
学生キャスターの任期も残り一ヶ月となったとある日、
「これまで満足のいくオンエアができたことがない!」
と喚く私に、デスクの阿部知代さんは言ってくださいました。
「私もこれまで何十年もアナウンサーの仕事をしてきて、完璧と思えた仕事はありませんよ」
長年、プロのアナウンサーとしてキャリアを築かれてきた阿部知代さんですら、です。
況や谷本をや。
残り2回の放送も、向上心を持って頑張ります!
全てを終えて、尽きない反省と希望を胸にフジテレビを後にします。
午後からは、大学病院での実習です。
アナウンサー仕様のヘアメイクで白衣を纏い、実習に臨む私は些か奇妙に違いありませんが、
こうして二足の草鞋を履かせていただける日々を大切にしたいな、と改めて感じる今日この頃です。
(おまけ)
最後の全身写真を撮ってくれたのは、大学同期の方々。
白衣をたなびかせるためと、斬新なアイデアと共に文字通り手を差し伸べてくれる優しさに、ただただ頭が下がりますm(__)m