大学の図書館で、私たち考古学専攻生の調査を展示する機会がありました。
普段は調査ばかりに集中しますが、
今回は、いかに来場者の皆さんに興味を持っていただけるかなど展示についても学ぶことができました。
私が今回の展示で担当したのは
『イルカ歯牙製首飾り』(左)と『歯牙付き首飾り』(右)です。
各自慣れない中でも、今後の研究で記録として撮影は不可欠ということで、スタジオをセットして撮りました。
私は一眼レフの方の設定とスタジオのライトの調節に失敗し、このように、
なんだか暗く、ピントもどこに合っているのかわからない写真ばかりになってしまいました・・・(笑)
今後、服飾に関する研究をしていきたいと考えているので、
大学の研究室が所蔵する資料の中から装身具を選びました。
はじめは、これが収集された場所しか情報が提供されませんが、類似のものを文献や資料から探し出し
誰が、どのように使用したのかなどを考えます。
展示にあたり、来場者の方々にお配りする図録も作成しました。
これが私の担当したページです。
(ここに使われている写真が良いのは、自力で撮影した後に見兼ねた大学院生が手を差し伸べてくださったからです・・・)
モノに触れていると、時代も場所も遠く離れている人と繋がったように感じます。
それは、学術的な研究としての考古学だけでなく、身近なところにもあります。
最近、母が若かった頃に着ていた服やアクセサリーをコーディネートに取り入れることが多いのですが、
その度に、当時の母はどのように着ていたのかや、どこで買ったのだろうか、
そして、どんなものを見ていたのか、考えていたのかなど、色々思いが巡ります。
同年代の母という不思議な存在と対話しているようです。
皆さんは、どんなモノと対話するのでしょうか?
小田安珠