第70話
チュモンはイェソヤとユリを生きて返してやるというヨンポの取引を受け入れ、その前にふたりの無事を確認させろと要求する。しかし、その頃イェソヤは監視の隙をつき、ユリを連れて逃げ出していた。ふたりの安否を確認するためヒョント城へ向かったマリは拘束されそうになるが、傷を負いながらも兵を倒してチョルボンへ逃げ帰り、すべてわなだったと報告する。それを聞いたチュモンは激怒を抑えて、今回だけは見逃すと言い渡してヨンポを追い出す。
ユファを失ったクムワは全ての物事への関心を失い、事実上の王となったテソは精鋭の援軍を率いてヒョント城のヤンジョンの元へ向かう。テソは流民を盾に使うというヤンジョンの作戦に賛同し、さらに戦利品の略奪を餌に兵の士気を高め、市井の男たちの志願を募ることを提案する。
その頃、チュモンはムッコの情報収集で流民が盾にされることを知り、流民救出のため別働隊を組織して後方へ回り込もうと決意する。本軍をソソノたちに任せて出陣したチュモンは、前線に陣を強いたヤンジョンとテソの連合軍の隙をついて流民たちを救出し、その足で主のいないヒョント城を奇襲攻撃。ヒョント城が危ないという報せを受けたヤンジョンとテソは驚き、怒りに震える。いよいよチョルボン軍とヒョント・プヨ連合軍の全面対決が目前に迫っていた。
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