第4話
祭儀を欠席したことで父王クムワの怒りを買ったチュモンは、兄テソの取りなしで重罰を逃れるが、テソの真意はチュモンを翌日からの長旅に連れ出し、山中で命を落とすよう仕向けることだった。兄たちの胸の内を知らないチュモンは母ユファの激励を受け、プヨの神器「タムル弓」に拝謁するための旅に出る。
テソとヨンポは森で底なし泥沼に落ちたチュモンを見捨てるが、危ういところでチュモンはヨンタバルの娘ソソノが率いる貿易団の一行に救われる。商団はソソノがチュモンを縛り上げて連れまわすなか、ヘンイン国の将軍と取引が決裂して危機一髪となるが、忠実な部下ウテの活躍で危機は去る。そして、ソソノはチュモンがプヨの王子とも知らぬまま解放して別れる。一方、始祖山の祭壇にたどり着いたテソとヨンポは、弦さえ掛けられぬタムル弓の強靭さに驚く。兄たちがそのまま引き上げる途中、後から追ってきたチュモンは彼らの会話を聞いてしまい、兄たちの真意を悟る。チュモンは悲しみながらも祭壇にたどり着くが、簡単に弦を掛けて引き絞った弓を折ってしまい、さらに落ち込む。
テソとヨンポが悲嘆を演じながらクムワにチュモンの死を報告した直後、当のチュモンがふらりと宮殿へ帰還する。弓を見もせずに逃げ帰ってきたとクムワに謝るチュモンのふがいなさを激怒するユファに、チュモンは弓を壊してしまったこと、そして兄たちに命を狙われていることを涙ながらに打ち明ける。
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