坂口憲二が“アジア万感”シリーズ最後の地に選んだのは「インド」。8年前にデリーを旅したことのある坂口は強烈な暑さと汚い街、食中毒などでインドにはあまり好印象がない。しかし海外のサーフィン雑誌で南インドの特集があり、そこで見たのはアラビア海に面したポイントの美しい波だった。あまり知られていない南インド、そしてサーフィン。行ってみようと思った。
シンガポールで乗り換えてコーチンへ着いたのが夜中の12時過ぎ。日本と3時間半の時差があるから成田を出ておよそ18時間かかったことになる。旧市街にあるホテルはイギリス植民地時代の面影を残す瀟洒な建物。
コーチンからサーフポイントのあるトリバンドラムまでは列車で移動。ほぼインド最南端にあるトリバンドラムのサーフポイントはサーフィン雑誌で見た灯台があり間違いなかった。コバラムビーチでサーフィンをしていると地元のサーファーと出会う。名前はキシャール。インドにサーファーがいるかどうか半信半疑だった坂口だが、話をしているうちに意気投合。
キシャールが「ベストウェイブin INDIA」と言うアンダマン諸島へ一緒に行くことにした。アンダマンまで飛行機で2時間、アンダマン島ポートブレアへ到着。そこから更に水上飛行機で冒険映画さながらにリトルアンダマン島へ。リトルアンダマン島にはいまだに人食をする原住民が住んでいて、規制区域にはなっていても…。
サーフポイントは3キロ近く無人の砂浜を歩いた先にあった。そこでイギリス人サーファー、エドと出会う。3人は翌日、深いジャングルを1時間近く歩いた先にあるポイントを目指した。キシャールはそこに住んでいる原住民は友好的だから大丈夫だ、というが…そこで出会った波は最高に美しいものだった。















