番組情報
情報・ドキュメンタリー

『鉄道伝説一挙放送SP』


次回の放送予定

2018年1月13日(土) 27:00~28:55



第21回「M250系 スーパーレールカーゴ ~初のコンテナ電車列車を開発せよ~」
 国鉄民営化で誕生した「日本貨物鉄道株式会社」JR貨物は、台頭してきた宅配便の取り込みを目指し、東京-大阪間に焦点をあて、輸送の高速化を図るために車両の開発に着手した。折しも環境汚染対策で推奨されていた「トラック輸送から鉄道・船舶へのシフト」も追い風となった。新型車両は、軸重の重さによりスピードが制限されていた機関車列車から電車列車へと転換。積み替え時間短縮のために採用されたトラックの荷台と同サイズのコンテナ。貨物の荷重差に対応するための特殊コイルバネ。すべての車軸の温度状態などを管理するセンサー。等々。貨物車両ならではの仕様の検討、10万キロにも及ぶ試験走行を繰り返し、世界初となるコンテナ電車列車「M250系スーパーレールカーゴ」は、デビューした。

第22回「特急「あさかぜ」国鉄20系客車~走るホテルを作れ~」
昭和20年代半ば、戦後の混乱から日本経済は息を吹き返し、鉄道の輸送量も急増。それに対処すべく車両は軽量化が求められていた。国鉄で新型車両の開発に従事していた星晃はヨーロッパ派遣での知識を生かして、軽量化された10系寝台客車を誕生させた。東京から九州までを1本で結び、夕方の出発で翌日の昼には到着するこの列車は、上々のスタートを切った。しかし、乗車した国鉄の常務理事 石井明正の第一声は「これでは特急の名に値しない。すぐに新しい車両を作れ。」という思いもかけぬものだった。


第23回「鉄道の父 井上勝物語 ~日本に鉄道を敷設せよ~」
日本の鉄道敷設に生涯を捧げ、後に「鉄道の父」と呼ばれた男、子爵・井上勝。山口県に生まれた井上は20歳の頃、同郷の伊藤利助(初代内閣総理大臣となる伊藤博文)ら4人と共にイギリスに渡った。後に長州ファイブと呼ばれるこの5人は、近代国家の礎を築くことになる。
イギリスに渡った井上は、一度に多くの人や物を驚くべき早さで運ぶことのできる鉄道を目の当たりにし、日本の近代化になくてはならないものと実感する。木戸孝允(長州藩士・桂小五郎)に呼び戻された井上は、「東西両京間鉄道」の敷設を提言する駐日イギリス公使ハリー・パークスの通訳を務め、「一幹線三支線」の敷設決定後、鉄道寮の一員としてイギリス人建築師長エドモンド・モレルと共に新橋—横浜間の工事に携わる。

第24回「JR東海300系新幹線 ~東京ー新大阪 2時間30分を実現せよ~」
高度経済成長の象徴として、そして東京オリンピックの開幕に向けて、1964年10月1日「東海道新幹線」は開業した。しかし財政難に喘ぐ国鉄は「0系新幹線」に継ぐ新しい新幹線車両の開発ができず、1985年に発表した「100系新幹線」は、最高速度「+10km/h」に留まり、2階建車両や内装面を中心にしたマイナーチェンジでしかなかった。国鉄分割民営化の後、東海道新幹線を引き継いだJR東海は経営の主体であるこの路線を、台頭してきた空路に負けない路線に改革することを余儀なくされた。東京—大阪間、それまで「0系 3時間10分」「100系 3時間」の所要時間を「2時間30分」に短縮することが使命となり、最高速度を「220km/h」から「270km/h」にすることが求められた。

番組概要
 明治に初めて開業運行され、昭和時代にピークを迎えた日本の鉄道史は、そのまま日本近代史、産業史である。また、SLに代表されるその当時の佇まいはノスタルジーの対象でもある。その百数十年の歴史、ドラマを描いていくのがこの番組「鉄道伝説」。
 鉄路に命をかけた「男」たちの伝説。時代をつくった「列車」たちの伝説。紹介するのは「人」「車両」「路線」「新技術」「トラブル」など鉄道のすべて。様々なプロジェクトや開発等を取り上げ、いかにして行われたかを検証。鉄道史の中で、ある物事は輝き、ある物事は埋もれている。そんな鉄道の伝説の数々を紹介していく。