花輪線は岩手県盛岡市の好摩から秋田県大館市の大館を結ぶ、106.9キロの路線。「十和田八幡平四季彩ライン」の愛称がつけられた東北横断ルート。単線の非電化で110系の気動車が走る。 ほとんどの列車は盛岡発で、いわて銀河鉄道線を走り、歌人石川啄木ゆかりの好摩から花輪線に入り北西に進路をとる。左手に岩手山を眺めながら急勾配を登って行く。一帯は十和田八幡平国立公園で、温泉地が点在し「焼き走り溶岩流」「松川地熱発電所」など八幡平の火山群のみどころが多い。
古くから鉱山も多く、日本の主力銅山であったが時代とともにその役目を終え、現在は「テーマパーク史跡尾去沢鉱山」や「小坂レールパーク」などと新たな観光地として生まれ変わっている。日本最大のスートンサークル大湯環状列石や十和田湖の奥入瀬渓流に寄り道したあと、名犬ハチ公の故郷、大館で奥羽本線と接続する。