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第189回『錆という名の呪縛&終らない仕事はない。』

2015年1月6日(火)23:00~23:55

 美術部部長・葛飾南斎が呪縛がとけずに20日間もモデルガン・エアガンなどを磨いている。ひたすら錆剤をつけ、どんどん酸化させやすりをかけていく「ブルーイング」の方法。今までは完璧にブルーイングを施していたが、それぞれの個性を持たせた色味をだしたい。こだわりのある所さんは、「いい感じのムラ」を求める。もちろんメーカー風のブルーイング仕上げもできるが、っと、見本もちゃんと作っている。わかりやすい完成品と見比べて「使いこまれた感」が出ているところを披露。もうモデルガンの領域を超えた美しさ。20丁以上も2週間かけてこの作業をしているのには訳がある。それは所さんが発売するために行っている。みんなが自分でブルーイングができるようにと「キット」としてお届けするためのもの。自分だけの一品を作りあげて欲しいという思い。

 今日はマガジンのブルーイングを披露!でも倍速で…。やすりの行程は、120番→240番→320番→400番→800番→1000番→最後にスポンジでテカテカにする。この工程の注意事項は、まずブルーイング液の「酸」が強いのと、最後は細かい粉が飛ぶのでマスクはプロ用を着用する事をお勧め。とにかくひたすらこすり続ける所さん。この地道な作業はさすがに総務にも頼めない。一本目から三本目へと、結局やり続ける。「呪縛」に取り憑かれてしまった。片面が終われば裏面へ…。折り返し地点。こうみると終わらない仕事は無いんだと、振り返ると毎日20日間何をやっていたんだろう???前代未門の放送だ!240番のやすりになると「希望の光」が見えてきた。息を切らしながら、持つ手に力がなくなりながらも400番。そろそろエンディング。ここまでの道のりは「旅番組」のよう。手を見ると一流芸人らしからぬ「手」。でも光らないものを光らせるのは本当に楽しいと心から…「くだらないから鍋でも磨け」とは奥さんらはキツイ一言。いよいよブルーング。ピカピカに磨いたマガジンに、かなり希釈したブルーイング液を筆で塗る。瞬間時に色味が出るのですぐに拭くのがポイント。失敗したらやすりがけ。この繰り返しで満足するモデルガンが出来上がる。

 放送としてこれだけでは…っと、取り出したのは「カレーペースト」。これをトーストに塗って食べると美味しい。が、食べた後は「胃部膨満感」など…空腹で食べると、たぶん気分が悪くなるから後でみんなのおやつに食べる事に。

 FAMOSOオールスターズを発行!いろんなキャラクターをここで北野さんと毎回撮影していた。衣裳も全部自前!!


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