0系から始まった新幹線43年の技術の集大成と言われる新幹線N700系。
その最高速度は、時速300キロにもおよび、そのスピードはもはや東海道新幹線区間の制限速度を超えた域に達していた。
N700系は、700系に続いてJR東海とJR西日本によって共同開発された新幹線。700系の段階で、すでに「完成された新幹線」と言われていたにも関わらず、更なるグレードアップを目指し開発が始まった。
しかし、その目標をクリアするためには、これまでの技術の蓄積とは違う、全く新しいチャレンジが必要であった。
『完成されたものの更なる上を目指す…』それは技術者たちの、『限界を超えるための挑戦 』であった。