座席に2人掛けの転換クロスシートを採用した鉄道車両・ロマンスカー。ロマンスカーと言えば小田急。小田急と言えばロマンスカー。それは鉄道ファンならずとも認知している小田急電鉄の代名詞である。
そんな小田急のロマンスカーを一躍知らしめたのが昭和32年に登場した「super express car」、通称SE車だ。
従来の電車の概念を一変させるだけではなく、軽量車輌で安全に走行するため数多くの新機軸を搭載し、後の電車開発に多大な影響を与えた。
その名車をグレードアップさせたのが小田急初の前面展望席を設けたNSE3100形電車。
小田急NSE車開発の裏に秘められた伝説を紹介する。