平成25年3月31日、日本の鉄道史に異彩を放った車両がラストランを迎えた。 カーマインレッドとマンダリンオレンジが鮮やかな京阪電鉄3000系特急電車。京阪テレビカーと呼ばれたこの電車は、初登場から60年の間地元の人々に愛されてきた。車両にテレビ受像機を搭載し大阪~京都間を運行した京阪電鉄の代名詞とも言える特急電車だった。 なぜ電車にテレビを取り付けたのか?それは創業以来、激しい大阪京都間の競争に生き残るための京阪電鉄の秘策であった。