鉄道伝説

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第9回「783系 ハイパーサルーン ~九州で新型車両を開発せよ!~」

 JRとなって初めての特急電車783系、愛称「ハイパーサルーン」は、何とJR九州でつくられた。
 国鉄時代末期の九州には、関東方面で使い古されたお下がり車両しかなく、客離れの激しい中で経営不振に耐えていた。
 JR九州・初代代表取締役社長についた石井幸孝。地域密着型の経営改革方針を提案し、客へのサービスアップを目指すことに。それは九州の快適な旅を提供できる新型特急を開発し、増発させることだった。
 新生JR九州の顔として登場した新型特急は「ハイパーサルーン」。
 空気指令式ブレーキにより時速130kmで走行可能という高性能な車両に、全席マルチステレオ搭載でハイパーレディという客室添乗員まで完備した豪華特急であった。
 年代物の車両ばかりだった九州に突如現れたハイパーサルーンは話題を呼び、他の交通機関とのサービス合戦でも戦果をあげ、利用客は年々右肩上がりに伸び続けた。783系の成功は、JR九州のその後の進むべき道を明確にし、旅の過程を楽しむ空間としての水戸岡鋭治氏のデザイン車両などに影響を与えている。




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