東海道線を走る緑とオレンジの電車。印象深いこのカラーリングの元祖は「80系湘南電車」。それまではごく近い距離の移動のためにしか用いられてこなかった「電車」を、この車両は鉄道輸送の主役に変えた。その立役者は国鉄の技術者、島秀雄。彼が描く「日本の未来の鉄道像」に近づく第一歩として、この車両は大きな影響を与えた。