次回放送:2024年10月26日(土) 24:30~
第148回
国鉄183系電車~鉄道百年改革の切り札~
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温暖な気候と、海の幸、山の幸に恵まれた千葉県の房総半島では、鉄道開業100年の年である昭和47年(1972年)7月に、房総東線(とうせん)が電化され房総半島を一周する鉄道の電化が完成した。これまで活躍していたディーゼル動車の急行は電車化され、特急形電車、国鉄183系電車が登場。また、同時に東京地下駅など3つの新しい駅が完成し、東京-錦糸町間に、国鉄初の本格的な地下路線が誕生する。183系は、新地下線を経由して房総線に乗り入れることになり、房総西線(さいせん)は内房線に、房総東線は外房線へと名称が変わる。183系の誕生と共にレジャー用近距離特急電車の時代が幕が開けた。
183系は、当時の最先端の鉄道技術と設計により、快適な乗り心地と優れた性能を発揮。鉄道旅行そのものを楽しむための、旅のパートナーになることが期待された。多くの旅客を運んだ183系は、特に、東京を中心とした首都圏から長野や甲府、北陸や信越地方の路線で活躍する。昭和62年(1987年)の国鉄分割民営化後も183系は活躍し長年に渡って、多くの人々に親しまれる存在となったのだ。日本の鉄道史において特筆すべき国鉄183系電車は、どのように開発されたのだろうか。
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