第92回「幌尻岳・夏」

北海道の中央南部に位置する日高山脈は、南北140キロにも及ぶ、険しい山脈。
その最高峰が、幌尻岳(標高2,052m)。
山の名の由来は…アイヌ語で「大きい・山」を意味する「ポロ・シリ」から。

案内してくれるのは、山岳ガイドの舟生大悟さん。
国内に40数名しかいない国際山岳ガイドの資格を持つ超本格派。

そんな舟生さんに案内してもらう幌尻岳は、百名山の中で最も難易度の高い上級者向きの山。
なぜなら、ルートの大半が川沿いにあるのため、20回ほど川を渡らなければならず、雨が降ると、川の増水によって、進むことも戻ることも出来なくなってしまう、とても厄介な山なのです。

しかし、その難所をクリアできれば、山頂付近のカール地帯には、一面のお花畑が…
そしてもちろん、山頂からは、日高山脈の山並みを一望できる絶景が待っています。

そんな素晴らしくも難易度の高い幌尻岳の洗礼を、撮影隊も受けてしまいます…
1回目では、雨に降られ、登頂を断念。2年目の挑戦で、再び山頂を目指します。