
富山県富山市の南東部に位置する薬師岳(標高2,926m)は、剱岳や槍ヶ岳といった北アルプスの持つ急峻なイメージを持つ山々とは違い、山容は大きく、そしてなだらか。
北アルプス随一と言われる長い尾根を持つその姿から「北アルプスの貴婦人」とも呼ばれています。
案内してくれるのは、薬師沢小屋の支配人にして、イラストレーターでもあるやまとけいこ さん。
シーズン前の6月、まだ雪が残る薬師岳山頂を目指します。
やまとさんは、武蔵野美術大学卒業後、薬師沢小屋でのアルバイトをきっかけに、もう20年以上、薬師沢小屋のスタッフとしても働いてきました。
今回は、7月の営業開始に向け、小屋開けの様子も見せてもらいます。
1日目は、登山口から5時間かけて太郎平小屋へ。
2日目、薬師岳山頂を目指します。
その道中、残雪から顔を出す水芭蕉やチングルマ、ハクサンイチゲなど…彩り豊かな高山植物たちにも出会います。
そして山頂からは、立山連峰や槍穂高連峰が間近に迫る、見事な絶景を堪能。
その後、やまとさんが支配人を務める薬師沢小屋へ同行。
そこでも、仕事のかたわら、ちょっとした楽しみが待っていました。