第82回「南アルプス縦走 SP~間ノ岳・塩見岳」

 山梨県と長野県、静岡県にまたがり、南北約50kmにも及ぶ南アルプス。今回は日本で3番目に標高の高い間ノ岳(あいのだけ 3190m)から南アルプスのちょうど真ん中に位置し、“南アルプスのへそ”とも呼ばれる塩見岳(しおみだけ 3052m)を 3泊4日で縦走する。
 まずは、南アルプスの玄関口、北沢峠から入り、間ノ岳~塩見岳と続く仙塩尾根を歩くロングルートを、テントを背負って歩く。
 1日目はバスで北沢峠まで行き、渓流釣りで知られる清流・野呂川沿いの林道を歩いて両俣小屋へ。両俣小屋付近で渓流釣りに挑戦し、夕食の食材を調達予定だが、果たして成果は?
 2日目は標高差1100mのハードな道のり。樹林帯を歩き、三峰岳(みぶだけ)を経由し間ノ岳山頂へ。富士山をはじめ360度の展望と、周辺に咲き乱れる高山植物が見どころ。
 3日目は塩見岳まで5時間の尾根歩き。南アルプスの奥地の山深さを堪能し、山頂直下の塩見小屋へ向かう。
 そして最終日となる4日目は塩見岳に上る朝日と共に山頂へ。山頂から360度の絶景を楽しむ。
 今回この山を登るのは、桜の名所「高遠城址公園」の桜守(さくらもり)として務める西村一樹さん、長野県在住の登山ガイドの菅原久美子さん、長野の山が忘れられず一度就職した会社から伊那市役所へ転職した三宅慎平さん。
 それぞれ本業を持ちつつ、南アルプス山域を守る救助隊員の隊員でもある3人。
 山の厳しさをも知る彼らの目を通して、山に登る本当の楽しさを伝える。