第79回「飯豊山・秋」

新潟県、山形県、福島県の3県にまたがり、2000m級の山々が約20kmに渡って連なる飯豊連峰の主峰・飯豊山。別名“東北のアルプス”とも言われ、雪化粧をまとった山の様子が「飯を豊かに盛った」ように見えることから、“飯豊”山という名前がついた。9月下旬から10月上旬は赤や黄色の絨毯に覆われたような紅葉が広がり、美しい景色を楽しむことができる。
今回、この山の案内をしてくれるのは年に10回以上は飯豊山に登るという登山ガイドの長谷川和之さん(43歳)。福島県伊達市の出身で林業に従事する傍ら、飯豊山の山の会にも所属し、ガイドとしても活躍している。明るく、飾らない人柄で、バリバリの福島弁で行われる案内は登山者に人気だ。そんな長谷川さんと共に福島県喜多方市を起点に、古くから信仰の道として開かれた歴史ある表参道コースを2泊3日で巡る。
もともとはサラリーマンだった長谷川さんが山の世界へ入るきっかけは、故郷・福島を襲った東日本大震災。それから10年来、地元の山の楽しさを伝えてきた長谷川さんにとって、 飯豊山はどんな存在なのか。
この時季ならではの美しい紅葉を4Kでお届けし、飯豊山の魅力を余すところなく送る。