一足遅く春を迎える山では様々な植物が一斉に芽吹き、新緑のグラデーションを織り成す。 尾瀬沼周辺では雪解けとともに水芭蕉が一斉に咲き乱れ、その合間に咲く黄金色のリュウキンカの花が春を彩る。 今回は、そんな尾瀬の春を存分に感じることができる燧ヶ岳。 至仏山とともに尾瀬を代表する燧ヶ岳は標高2,356mで、東北地方の最高峰の山。 独立峰である燧ヶ岳は、1周することができる珍しい山。 周辺には尾瀬沼、尾瀬ヶ原、三条の滝など尾瀬を代表する絶景ポイントが多く存在する。 山の麓を1周し様々な角度から燧ヶ岳を眺めつつ、尾瀬の魅力を紹介。 その後の登山では、峠を越えるたびに現れる田代からの絶景、そして360°の大パノラマである頂上からの眺望では、尾瀬沼や尾瀬ヶ原はもちろん、至仏山や平ヶ岳、上州武尊山、会津駒ケ岳など様々な百名山を撮影する。 今回の山の案内人は、尾瀬自然ガイドの安類智仁さん(43歳)。 大学卒業後、尾瀬沼のビジターセンターで6年間務めた後、尾瀬自然ガイドとして12年。尾瀬、燧ヶ岳の麓で半生を過ごした安類さんにとって、燧ヶ岳は第2の故郷だと言う。 そんな安類さんのガイドは、燧ヶ岳の歴史、植生、絶景ポイント、全てに精通されていて、聞くものをワクワクさせる魅力がある。 そして、なんと言ってもガイドをしている安類さん自身が、とても楽しそうなのだ。 第2の故郷である尾瀬、燧ヶ岳の素晴らしさをたくさんの人に知ってもらいたい。 そんな想いが滲み出ているよう。 雪解け間もない尾瀬沼と尾瀬ヶ原の風景と残雪が残る美しい燧ヶ岳への登山。 果たして山頂から見える春の絶景とは、どんな風景なのか?