オホーツク海に、幅25キロ、長さ70キロに渡って突き出る知床半島。 言わずと知れた世界自然遺産の登録地。 知床、その語源は、「地の涯」を意味する、アイヌ語の「シリエトク」。 海から見る半島は断崖に囲まれ、浜にはヒグマの姿も。その名の通り、”地の涯”の光景が広がる。 その知床にそびえる百名山は2座。そのひとつが、半島の付け根にそそり立つ、斜里岳、標高1547m。いわば知床への玄関口にあたる峻峰だ。 山麓から見ると、まるでピラミッドのような斜里岳。頂上へ至る道は、全国でも珍しい沢を登るコース。 水しぶきに歓声を上げながら辿る一般登山道は、暑い夏にこれ以上ない気持ち良さ! そして頂上では、360度遮るもののない道東の大展望と可憐な北の花々が出迎えてくれる。 そして北には、この後向かう、知床連山の勇壮な稜線が。そこは、ヒグマの生息数600頭とも言われる、世界自然遺産の核心部…。 地元知床のガイド・滝澤大徳さん(47)と共に、日本最後の秘境・原生の自然残る知床の絶景を訪ねる。