中央アルプス(木曽山脈)の最南端の山と位置付けられているのが、長野と岐阜県の境にそびえる恵那山(標高2191M)。しかし山麓から仰ぎ見ると、その姿は堂々と、まるでお城のような存在感で屹立しています。 恵那山の恵那とは、本来、天照大神の胞衣(えな:胎盤)のことで、それを山頂に納めたことが山名の由来と言う由緒正しき山でもありました。 5月、恵那山は素晴らしい新緑の季節を迎えます。「みどり」は古代日本では色の名ではなく,草木の新芽や若葉そのものを指 した言葉でした。山の緑は一色ではなく、実に様々な表情で輝き、きらめき、そして落ち着き、春の息吹を感じさせてくれました。 今回は、この見事な新緑に出会う山旅。地元の水彩画家・成瀬洋平さん(30)と共に恵那山に抱かれます。