新潟・長野県境の頚城(くびき)山塊にそびえる二つの百名山、火打山(ひうちやま:標高2462m)と妙高山(みょうこうさん:2454m)。今回はその二つの名山を同時に登頂し、絶景を堪能するぜいたくな1泊2日。
向かったのは10月中旬、山々は素晴らしい紅葉の季節を迎えていました。登山口からいきなり、赤と黄色の油絵のような尾根道、そして輝く草もみじと池塘の旋律。火打山からは黎明に輝く360度の展望。一方、妙高山は対称的に火山の表情をむき出しにする岩の山。
この名峰を心の支えにガイドとなったのが今回の案内役・荻野なずなさん。大学を卒業後、実家の仕事を手伝っていたものの、どうしても山の仕事に携わりたいと、アウトドア専門学校のドアを叩きます。その学生寮の窓から輝いていたのが妙高山でした。まだぺーぺーガイドと謙遜しながらも、女性らしいきめ細やかな自然へのまなざし。自分を育ててくれた心の山へ、感謝を込めての山旅となりました…。