次回予告
#33
『遥かなる東京へ 結実と、未来と。』
2021年12月27日(月) 19:00~20:55
東京オリンピック、パラリンピックが閉幕した。母国開催、延期、無観客試合と異例尽くめの大会だった今回、選手たちは競技とどう向き合い戦ったのか。様々な想いが交錯した東京オリンピック、パラリンピック。アキレアの橋が追い続けてきたアスリートたちに、密着ドキュメントと野村忠宏氏との対談とでその真意に迫る。
川井梨紗子・友香子 姉妹
レスリングが紡いだ姉妹の物語は、東京オリンピックで華々しい結果をもたらした。 夏季オリンピック日本初の姉妹同時金メダル。しかし、そこまでの道のりは容易いものではなかった。姉との実力差にコンプレックスを抱く妹・友香子。そして伊調馨との直接対決を自ら選んだ姉・梨紗子。コンプレックスを乗り越えた妹と、試練から逃げなかった姉。姉妹の葛藤と挑戦の日々の記録。髙藤直寿 銅から金へ 覚悟の5年
「豪快に勝つことは出来なかったけど、これが僕の柔道です」メダル獲得直後にそう話したのは、東京オリンピックの全競技を通じて金メダル第1号となった柔道男子60kg級の髙藤直寿。本来は豪快でトリッキー、一本勝ちにこだわるスタイルで見るものを楽しませる柔道家だったが、東京オリンピックで見せた柔道は豪快さとは無縁。堅実で用心深く泥臭い柔道だった。幼少期から理想にかかげ、世界王者にまで上り詰めた「豪快な柔道」。それを捨てる決意をして歩んだこの5年。そこにはどんな苦しみや、困難があったのか。五輪3連覇の野村忠宏が、髙藤覚悟の5年に迫る。フェンシング男子エペ 剣士たちの金メダルへの軌跡、その先へ
東京オリンピックで日本史上初の金メダルを獲得したフェンシング男子エペ団体。チームをまとめ上げ、キャプテンとして引っ張り続けた第一人者・見延和靖の情熱。絶対絶命の状況で何度もチームを救った最年少・加納虹輝の覚悟。長きに渡って「日本人では勝てない」と言われたエペで、なぜ日本チームは金メダルを取ることが出来たのか。見事に当たった長期戦略と、勝利を呼んだ瞬間の判断とは。番組プレゼンター・野村忠宏が剣士たちの頂点への軌跡を紐解く。BMXフリースタイル 孤高のライダー 大池水杜
アクロバティックな技やジャンプなどで得点を争う、東京オリンピックの自転車競技の新種目、BMXフリースタイル。欧米では人気のあるスポーツだが、当時日本では女子の登録者数はわずか50人。大池は、このマイナー競技をただひとりで切り開いて世界と対等に戦ってきた。迎えた東京オリンピック。BMXフリースタイル決勝、1回目のジャンプは大技を狙い転倒。それでも2回目は立て直した。結果は7位入賞だった。孤高のライダー大池水杜。「先駆者として後輩たちに希望を与えたい」、再始動の今、語った思いとは。佐藤友祈~超強気の原点・強さへの秘密・新競技への挑戦~
東京パラリンピックで金メダル2個を獲得した佐藤友祈。閉会式では国旗を運ぶベアラーも務めた男だ。リオ大会では銀メダル2個。そこから世界トップに立った「強さの秘密」は、異例の挑戦にあった。そして、2冠を取った後、佐藤は予想外の目標を口にする。「パリパラリンピックでは、今度こそ世界記録を更新して金メダルを取る。それと、陸上以外の新競技にも挑戦する」と。新たなタイプのパラアスリート・佐藤友祈に野村忠宏が迫る。