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#29
『女子レスリング日本代表・川井姉妹』
2019年12月28日(日) 21:00～22:55
励まし合い、助け合った姉妹の挑戦に密着
女子レスリング日本代表川井姉妹。リオデジャネイロオリンピック金メダリストの姉とその背中を追う妹。姉妹で金メダルを目指す戦いの日々。2020へ姉妹の挑戦に密着。
「どこに行っても梨紗子の妹。そう呼ばれて辛かった」
今年9月、カザフスタンで行なわれた世界レスリング選手権。彼女たち姉妹はそれぞれにメダルを獲得して、東京オリンピックの代表に内定した。姉、川井梨紗子、24歳。57キロ級金メダル。妹、友香子、22歳。62キロ級銅メダル。姉妹の戦いをカメラは3年に渡って見つめてきた。取材を始めた当初、まだ大きく差があった二人の立場。姉の梨紗子はリオデジャネイロオリンピック、63キロ級の金メダリスト。しかし妹の友香子はまだ世界での実績がなく、日本でも二番手、三番という実力だった。姉の輝きの影にいた友香子は「どこに行っても梨紗子の妹。そう呼ばれて辛かった」と回想する。
どん底の状態から姉・梨紗子はなぜ立ち直れたのか。
天才肌の姉と努力型の妹。友香子が、どこまで成長していくのかを見届けたくて始めた取材。しかし、物語は思わぬ方向に進む。東京オリンピック代表間違いなしと見られていた梨紗子の前に、あの選手が立ちはだかったのだ。現役復帰を表明した伊調馨選手。梨紗子がこれまで一度も勝っていない相手。昨年12月に実現した4年ぶりの直接対決では梨紗子が敗北。「レスリングをやめようと思った」と梨紗子は語る。引退をも考えたどん底の状態からなぜ彼女は立ち直れたのか。励まし合い、助け合った姉妹二人。互いが互いを支えた日々。川井姉妹。梨紗子と友香子が経験した怒涛のような年月をカメラは追った。姉妹で代表へ。その日々は誰にも想像できないほど、壮絶なものだった。
