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#27
『「白井健三・涙の卒業式」~独占密着!友と歩んだ2000日間~』
2019年5月26日(日) 18:00~19:55

白井健三と仲間たちが育んだ4年間の物語をお届け!

 白井健三が遂に日本体育大学を卒業する。
 思い起こせば、希望に満ち溢れて日体大の門をくぐったのは4年前。まだあどけなさの残る18歳だった。

 白井は言わずと知れた「ひねり王子」。高校2年生の時、世界選手権を決めた時から、メディアがその一挙手一投足に注目する。
 それに応えるかのように大学2年生の時、リオデジャネイロオリンピックに出場。そこで団体金メダルを獲得した。その後はゆかと跳馬のスペシャリストから6種目で戦う個人総合の選手へと変貌を遂げていく。その進化はまさに燦然と輝く太陽だった。

友に多大な影響を与えた白井と、白井に手を差し伸べた同期の仲間

 その太陽のそばで、陰となる生徒たちがいた。白井と同期の選手たちである。実力は雲泥の差、「追いつこう」という言葉がおこがましいばかりのレベルである。
 一人は絶対的な白井と知り合ったために己の才能のなさに打ちひしがれ、一人は体操そのものを諦め、そして一人は親の反対を押し切ってまで大学卒業後も実業団で体操を続ける事を決意する。
 燦然と輝く白井の存在は、陰である友に多大な影響を与えていった。しかし、陰であり月である友たちもまた多分に白井に影響を与えていたのである。リオデジャネイロオリンピック選考真っ只中の2016年春、心無いメディアの取材に心ささくれていた白井を癒したのは、友の存在だった。
 4年生でキャプテンとなり、その重圧に押しつぶされそうになっていた白井に手を差し伸べたのは同期の仲間であった。

道は違えど、思いは同じ――仲間たちと育んだ「友情」の物語

 白井は言う、「今の僕は、仲間がいたからこそここにいられる」と。
 大学院進学と、体操で生きていくことを決めた白井に対して、それ以外の道を模索する親友たち。しかし、慣れない就職活動をしながらの練習は両立させるのが困難を極めた。自信を失い卒業後の進路を思い描けない選手もいた。
 そんな時、白井はこう発言した。「体操をやることが僕にとっての就職活動です」と。
 道は違えど、思いは同期たちと同じだった。

 この物語は白井健三と彼の仲間たちが4年間育んだ「友情」の物語である。  

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