『絶景百名山』

■薬師岳・春
薬師岳は富山県富山市南東部に位置する標高2,926 mの山で、立山や剱岳と並ぶ北アルプスの主峰。
北アルプス随一と言われる長さの尾根を持ち、悠然とした立ち姿から「北アルプスの貴婦人」と評されている。
今回は登山シーズン前の6月、まだ雪が残る初夏の薬師岳を、薬師沢小屋の支配人を務めるやまとけいこさんが案内。
イラストレーターの肩書きを持つやまとさんは、武蔵野美術大学卒業後、薬師沢小屋でアルバイトをしたのを機に、20年以上薬師沢小屋で働く。
今回は７月の営業に向け、小屋開けの作業にも同行する。
ルートは太郎平小屋をベースに1泊2日で薬師岳へ。
山頂からは立山連峰や槍穂高連峰の絶景を楽しむ。
また、残雪から顔を出す水芭蕉やチングルマ、ハクサンイチゲなど山を彩る高山植物も見どころ。

■幌尻岳・夏
北海道の背骨と呼ばれる日高山脈の最高峰の幌尻岳。
アイヌ語で「大きい・山」を意味する「ポロ・シリ」として親しまれてきた。
夏には山頂付近のカール状の大地が一面お花畑となり頂上からは日高山脈の山並みが一望できるなどスケール感満載。
山頂までの行程は長く数十回もの渡渉（としょう）や急登、やぶこぎなど難路が続くことから百名山の中でも最難関とされ上級者向きの山。
案内してくれるのは国際山岳ガイドの舟生さん。
去年、雨で途中までしか登れず2年越しで挑戦。
果たして夏の幌尻岳の絶景とは。　


（初回放送：2025年8月）