Ⓒティーエムプロダクション

2026年1月3日(土) 07:30~08:30

NEW<時代劇名作選>『座頭市物語』

次回の放送予定

2026年1月3日(土) 07:30~08:30
第1話「のるかそるかの正念場」

毎週(土) 07:30~09:30

足尾へ通じる峠道で、座頭市(勝新太郎)は、ひとり旅の初老の男・辰蔵(中村翫右衛門)と道連れになった。
「何、世捨人同様の身の上さ」と言っているが、市には、辰蔵がただの世捨人にしては隙がなさすぎるように思えた。
市の勘は正しかった。辰蔵は、以前は、“投げドスの辰”の異名で恐れられた、一匹狼の渡世人。捨てた故郷の足尾に、25年ぶりに帰る道すがらであった。
俗に“足尾千軒”とも呼ばれ、銅山でにぎわう足尾。鉱山に働く人夫の口入れは山源一家が仕切り、評判がよかった。
ところが、親分の源兵衛が死んでからというもの、あとを継いだ娘のお新(土田早苗)ではいくら気丈でも荷が重く、多勢いた子分も一人減り二人減り、今では、あまり頼りにならない権太(園田裕久)がたったの一人だけになってしまった。
それをよいことに、新興の弥三郎(津川雅彦)一家がしたい放題。
あげくは、口入れ稼業の看板を降ろせと、日夜お新に迫る始末。冷酷な美男の弥三郎がすごむと殺気が漂う。
お新は、昔源兵衛とは兄弟分だった辰蔵に、窮状を訴えた…。
「危ない思いはまっぴら」とばかりに、暗に加勢を期待する辰蔵たちに、一時は、非情にも傍観者の立場を取ろうとする市であったが、実は、これは弥三郎一家を安心させるために市が仕組んだこと。
辰蔵らが斬り込む寸前に市は、“山源”の戸を叩いた。
「市っつあんやっぱり来てくれたんだね」と辰蔵は、喜色をうかべて言う。
市は、お新と辰蔵と共に弥三郎一家に斬り込む…。

出演者・スタッフ

<出演者>
座頭市:勝新太郎
お新:土田早苗
辰蔵:中村翫右衛門
弥三郎:津川雅彦
権太:園田裕久
倉造:中井啓輔
勘助:上田忠好
留:根岸一正
千太:寺田誠
彦太郎:堺左千夫
飯屋主人:寺島雄作
ほか
<スタッフ>
原作:子母沢寛
脚本:高岩肇
監督:森一生
音楽:富田勲
制作:勝プロ/フジテレビ

番組概要

ご存知、勝新太郎の代表作『座頭市』のテレビシリーズ。映画からテレビシリーズとなり、全100話作られた。
本作は1974年から翌年にかけて制作された最初のシリーズ。森一生、三隅研次、田中徳三、井上昭、安田公義ら映画の座頭市も手がけた旧大映の監督陣が存分に腕を奮い、市と毎回ゲスト出演する豪華スターとの交流を叙情的に描いた。
また音楽は後に世界的シンセサイザーアーティストとなる富田勲が手がけており、そのアバンギャルドなサウンドにも耳を傾けてほしい。
また、毎回登場する豪華ゲストや、勝新太郎自身がメガホンを採るエピソードなどトピックスも多く、全話必見のシリーズだ!
(全26話)

SHARE