2023年4月29日(土) 25:00~25:55

『ウイスキペディアSP ジャパニーズウイスキー100年の軌跡と未来』

次回の放送予定

2023年4月29日(土) 25:00~25:55

ちょうど100年前の1923年。京都と大阪の境、山崎に日本初の本格ウイスキー蒸溜所である山崎蒸溜所が建設された。1世紀もの間、紆余曲折を経て、世界5大ウイスキーのひとつになったジャパニーズウイスキー。100周年を迎えた今、その軌跡を振り返るとともに、その魅力・そして未来を探っていく。

・サントリー次の100年に向けた新たな挑戦
日本初の本格ウイスキー蒸溜所であるサントリー山崎蒸溜所。日本のウイスキーの歴史そのものでもある山崎蒸溜所は100年の節目を迎えて新たな挑戦に挑む。
今回、番組ではサントリーが山崎蒸溜所で取り組む新たな挑戦を紹介。さらに、サントリーの商品開発のトップである原酒開発生産本部長 ・栗原勝範氏を取材し、次の100年に向けた思いを聞く。

・ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝
サントリー創業者・鳥井信治郎氏に要請され、山崎蒸溜所の初代工場長を務めたのは竹鶴政孝氏。
日本の本格ウイスキーづくりに人生を賭けた竹鶴氏の情熱とは?
番組では竹鶴政孝氏の孫である竹鶴孝太郎氏を取材。祖父・竹鶴政孝氏がウイスキーにかけた思いを聞く。また、100年の節目を迎えたジャパニーズウイスキーの未来についても話を聞く。

・竹鶴が夢見た未来を実現する場所として作られた宮城峡蒸溜所
理想のウイスキーを追い求めた竹鶴政孝氏は1934年、山崎を離れ北海道余市に余市蒸溜所を作る。重厚で力強いモルトウイスキーを目指し、竹鶴氏は本場の蒸溜所で学んだウイスキーづくりの手法を、一切の妥協を許さずそのまま再現することにこだわった。
一方で、「異なる蒸溜所で生まれた複数の原酒をブレンドすることで、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」という信念を持っていた竹鶴氏にとって、第二の蒸溜所建設は悲願でもあった。そんな夢を実現させる場所として、1969年に作られたのが宮城峡蒸溜所だ。スコットランド・ローランドに似た環境を持つという仙台・宮城峡。そこで生み出される原酒の味わいとは?
「環境」「設備」そして「人」から宮城峡蒸溜所を紐解くとともに、作り手たちにジャパニーズウイスキーのこれまでの100年とこれからの未来への想いを取材する。

・クラフトウイスキーの隆盛 秩父蒸溜所と安積蒸溜所
現在の日本のウイスキーシーンで忘れてはならないクラフト蒸溜所。その数は現在、50を超える。
日本のクラフトウイスキー隆盛の幕開けは、2008年に稼働を開始した肥土伊知郎氏の秩父蒸溜所だと言われる。そんな肥土氏と浅からぬ縁で結ばれる蒸溜所が福島・郡山にある。それが、 2016年に郡山で稼働を開始した安積蒸溜所。母体は1785年創業の笹の川酒造だ。戦後間もない1946年にウイスキー製造免許を申請して製造開始したが、80年代後半に縮小。それが30年以上の時を経て、本格的に蒸溜所を稼働させたのだ。
肥土氏と安積を結ぶ縁。秩父蒸溜所設立の前、肥土氏が父から受け継いだ羽生蒸溜所は、ウイスキー不況のなか閉鎖に追い込まれる 。原酒の入った樽の廃棄を迫られる中、救いの手を差し伸べたのが笹の川酒造代表・山口哲蔵氏だったという。現在も交流は続き、貯蔵庫にはその樽が眠っている。この2つの蒸溜所の繋がりがなければクラフトウイスキーの隆盛は生まれなかった。 肥土・ 山口両氏を取材し、当時のいきさつやクラフトウイスキーの未来を探る。さらに安積蒸溜所のウイスキーづくりのこだわり、そこで生み出される原酒の味わいにも迫る。

※初回放送:2023年2月

出演者・スタッフ

<出演者>
ナレーター:香椎由宇
<スタッフ>
プロデューサー:田平秀雄 岡田恒明
総合演出:CABY佐藤
ディレクター:陸田優斗
撮影:須藤耕太

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