2020年3月29日(日) 18:00~19:55

『ワールドカップをめぐる冒険 ~小野、髙原、稲本~黄金世代に居場所はあるのか。』

次回の放送予定

2020年3月29日(日) 18:00~19:55

 1999年の初めての取材から20年。3人のフットボーラー人生のすべてが詰まっている超大型ドキュメンタリー番組。フジテレビのカメラは3人を追い続けてきた。2002年~2007年まで計6作品。毎年、フジテレビの正月恒例番組として放送された「ワールドカップをめぐる冒険」は、その一里塚。フットボーラーとして全盛期、人間的にも成長を遂げる彼ら3人に密着してきた。取材者と取材対象者と。3人を追い続けた絆、信頼。他のメディアには決して話さない本音をフジテレビは聞き出し、日本サッカーの成長の歴史的証人として記録に収めてきた。そして、今だからこそ聞けること。話せることはお互いにあった。「黄金世代」と呼ばれるようになった伝説の大会。世界の頂点にあと一歩まで迫った1999年ワールドユース選手権ナイジェリア大会。彼らの貴重な記録映像を余すところなく放送する。小野伸二、髙原直泰、稲本潤一。40歳を迎えてもなお現役フットボーラーを続ける彼ら黄金世代に、今も居場所はあるのか?

 短く儚いフットボーラーの選手生活の中で、4年という区切りは、そのどれもがチャプターとなる。「4年」それは言うまでも無く、スポーツの世界では最大の祭典FIFAワールドカップがめぐってくるサイクルである。4年後、自分を輝かせるために、いったい何をすれば良いのか?いつの時代もフットボーラーたちは、精一杯のスリルに満ちた冒険を詰め込んでいく。小野伸二、髙原直泰、稲本潤一。いずれも早くから日の丸を付け、順調なステップを重ねてきた3人は、U-15から各世代の日本代表の中核を形成してきた。1999年ワールドユース大会で決勝に進出し、世界の頂点へあと一歩まで近づくなど、その将来性、可能性を疑う者は居なかった。彼らは2001年。 翌年の日韓共催の2002FIFAワールドカップを前に21歳で揃ってオランダ、イングランド、アルゼンチンに飛び出した。そして、それぞれが別の形で重要な節目を通過していった。迎えた2002年。その夢の舞台は、それぞれに現実として、または幻として、いずれにしても3人にそれぞれの感触を残して過ぎ去っていった。

 それから4年。ワールドカップで輝くためにさまざまな冒険を続け、フットボーラーとして円熟期を迎えた2006年のFIFAワールドカップドイツ大会で全精力を傾けて取り組んだ末、彼らの胸に去来したのは、失意。落胆。絶望。だが、それでも人生は続き、サッカーの世界は動いていく。そして彼らの冒険も終わらない。世界への挑戦者だった彼らは、今度は新しい挑戦を受けることになる。そこで勝ち抜かなければならないことは、誰よりも彼らが知り尽くしている。

 2019年で40歳。ついにフットボーラー人生の終幕が近づいてきている。 社会人として、一人の大人として人生の岐路に立たされている彼らが感じている今と昔。これからの自分。良き友であり、良きライバルだった3人が感じる互いの人生。3人は休まず疾走してきた。水先案内人は見当たらなかった。しかし、この暗中模索、試行錯誤こそが、きっと彼らの成長を促してきたに違いない。 そして今もなお、スリルに満ちた冒険のストーリーを綴り続けている。自らに高いハードルを設定し、悔いの無いチャレンジを志す。そうやって3つの原石は磨かれ続けてきた。2019年末、稲本潤一はユニホームを脱ぐかもしれない。試合出場の機会が激減し、J3のクラブで戦力外の窮地に立たされている。 一方、小野伸二は出場機会を求め北海道から沖縄県へ。J1からJ2のFC琉球に移籍し、再出発を期す。そして髙原直泰は、オーナー社長、監督、キャプテンと3足のワラジを履いてチームを率いる。チームメイトに戦力外を告げる立場でもある。シーズン終了後の大仕事が待っている。人生もフットボールも冒険の繰り返しである。そしてワールドカップも4年に一度、めぐってくる。

出演者・スタッフ

<出演者>
小野伸二(FC琉球)
髙原直泰(沖縄SV)
稲本潤一(SC相模原)
<ナレーター>
ジョン カビラ
<スタッフ>
【プロデューサー】
 鈴木専哉
【構成】
 長南 武
【オフライン編集】
 目見田 健
【製作総指揮】
 能智大介

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